ヒュートレイシーカリンバ(Hugh Tracey KALIMBA)といえば、南アフリカ産のカリンバブランド。
カリンバの原点でもあり、ハイエンド・モデルでもあります。
ヒュートレイシーは、17キーカリンバで2万円前後の価格帯…。
今は安価な中国製カリンバがさまざまなブランドから販売されていますが、いずれもヒュートレイシーのカリンバを参考に作られたものなんだそうです。
そんなヒュートレイシーカリンバですが、キーの先端の処理が甘く、ツメが削れると聞いたことはありませんか?
中国製のカリンバを経て現在ヒュートレイシーカリンバを愛用し、3台のヒュートレイシーカリンバを所持している筆者が、ヒュートレイシーは本当に爪が削れるのか?けがをするほど鋭利なのか?について書いていきます。
あくまで私の弾き方による感想ですので、ツメの形状や弾き方によるということをご了承いただいて読み進めてください。
キーの先端はどうなっている?
ヒュートレイシーカリンバのキーの先端をアップで撮影してみました。比較対象としてスミヤカカリンバ(中国製)の写真も載せています。
確かにヒュートレイシーのほうが角ばっています。
弾くと爪は削れるのか?
本題の爪は削れるのかということについてですが、
爪、削れます。
1つのキーだけをはじくときは、そこまで引っ掛かりは感じないです。
スミヤカカリンバほどの滑らかさはないものの、爪にそこまで影響があるようにも思いません。
問題は、スライド奏法をするとき。
爪の当て方にもよると思いますが、スミヤカカリンバと比べてなめらかにスライドするのが少し難しいです。やや引っ掛かりを感じることもあり、爪が削れてるだろうなという感覚があります。
とはいっても、致命的なほどに削れるということはありません。
1日30分から1時間ほど触りますが、削れた爪の先端が半円の曲線ではなく少し直線的になる程度。削れ過ぎて演奏に支障が出るということはないです。
ヒュートレイシー自体、割と軽いタッチでも良い音が出るように感じます。スミヤカカリンバのほうがはじく時のキーの抵抗感があります。
奏者の弾き方にもよりますが、よほど力を入れ過ぎない限りは、爪の削れは気にしなくていいと思います。
キーの先端で指をケガすることはある?
「ヒュートレイシーカリンバはキーの先端の処理が甘い」と聞いて、ケガをするほど鋭利だったらどうしよう…と購入前は少し心配していました。
私が所持している3台はケガをするような鋭利さはありません。
以前、楽器店でヒュートレイシーを5~6台試奏させていただいたこともありますが、その際もケガすることなく、気になるような鋭利さではありませんでした。
おわりに
ヒュートレイシーカリンバは、確かに中国製の他のカリンバと比べるとキーの先端が角ばっており、爪が多少削れるものの、演奏に影響があるようなものではないと思っています。
慣れてくると、逆に、この角ばったキーに魅力を感じています。
キーが平べったく、弾く時に爪が横すべりしないので、正確にキーをはじきやすいんです。
特に、隣同士の2本のキーを同時にはじく時にめちゃめちゃ弾きやすい。
正確にキーをはじくことができるので、アップテンポな曲が断然演奏しやすくなります。
そんなこんなで、今はヒュートレイシーをメインで愛用中です。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
参考になったら嬉しいです!
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