自由研究って、「何をテーマにするか」「どう取り組むか」はもちろのこと、「親がどう伴走するか」を考えるのが大変ですよね。
我が家はフルタイム共働きなので、夏休みの宿題に時間をたっぷりとかけることができません。
そのような中でどのように自由研究に取り組んでいるのか、我が家の小学3年生が取り組んだ記録をブログに残したいと思うので、どなたかの参考になれば幸いです。
なぜ自由研究に取り組んでいるのか
本題に入る前に、私の自由研究に対する思いを少し。
個人的な意見ではありますが、自由研究にはメリットがあると考えていて、毎年、読書感想文と自由研究は取り組むようにしています。
仮説を立てて考える機会として
自由研究に取り組む理由の1つ目は、「仮説を立てて考える」ことを経験してほしいと思っているからです。
私自身、仕事をする中で「仮説を立てて考える」ことの大切さを実感しています。
たとえば、業務上の課題を解決する場面では「どこに問題があるのか」を探っていくことになります。
データ分析から問題の所在をスムーズに導き出せればよいのですが、場合によっては、仮説を立てながら問題を探していくという進め方が必要になることもあります。
また、VUCAと呼ばれる変化が激しい現代においては、データ分析や意思決定に時間をかけて取り組むのではなく、仮説に基づいて試行錯誤していく力が必要になると言われています。
「なぜ」→「知りたい」の気持ちを大切にしてほしい
2つ目の理由として、「なぜ」と考えることを大切にしてもらいたいのと、疑問に思ったことを分からないままにするのではなく「知りたい」「調べたい」と子どもに思ってもらいたいと考えているからです。
そういった好奇心が子どもの世界を広げるきっかけになると思っています。
自由研究は、仮説を立てて考える機会になるとともに、「なぜ」という疑問から調べたり実験したりという行動に踏み出す経験になると考え、取り組んでいます。
我が家の自由研究の進め方
我が家の自由研究は以下のように進めています。
自由研究のテーマは、親が指示したり、用意された選択肢から選んだりするのではなく、子どもが日ごろから「なぜ?」「どうなっているの?」と思っていることを取り上げるようにします。
ただ、子どもが自由にテーマを出すとなると、その先うまく進められるか不安になりますよね。
そこで我が家では、子どもにテーマを3~5個程度出してもらい、その中で具体的に進められそうなものを親主体で選んで取り組んでいます。
もちろん、子どもが一番取り組みたいモノを選ぶのがベストではありますが、私もフルタイムワーママなので自由研究の伴走にたくさんの時間をかけることができません…。
親主体で選ぶとはいえ、ちゃんと理由を伝えるなど、子どもに納得感を持ってもらえるよう意識して話し合いをしています。
自由研究は工作だけで終わることもあるかと思いますが、我が家ではレポートを作成するようにしています。
最初に書くのは、取り組もうと思った理由や背景です。
子どもからうまく言葉が出てこない場合は、親が壁打ち相手になって「どうしてそう思ったの?」「いつ気づいたの?」と声をかけていきます。
次に仮説を考えます。
「〇〇ちゃんは、どんな結果がでると思う?」と問いかけます。
我が家の今年の自由研究は「ガチャガチャのしくみ」がテーマだったので、機械の中身がどうなっているか予想して絵で描くことにしました。
2年前は「絵本がどのように作られるか」というテーマだったのですが、その際は、どのような手順・作業で絵本が作られるのかを予想して箇条書きにしました。
仮説を考えておくと、「まとめ」で書く気づきや感想にもつなげやすくなります。
ここでようやく調べる、実験する、工作する過程に入ります。
時間の余裕があれば、調べる方法についても、子どもと一緒に考えたいですね。
一緒に考えつつも、良い案が見つからなければ「お母さんも気になって調べてみたんだけど、〇〇で分かるらしいよ」と声をかけて進めています。
今はいろいろな情報をネットでカンタンに検索できるので、「仮説の部分をしっかり考えてみる」という経験ができていれば、検索して調べたことをまとめるだけでも十分だと私自身は考えながら取り組んでいます。
検索するときはできるだけ正しい情報を得られるよう、公的な情報や企業の公式サイト等を参考にします。余裕があれば、ネットリテラシーや検索の仕方についても勉強する機会としたいですね。
今年の「ガチャガチャのしくみ」の自由研究では、ガチャガチャ工作キットを買ってきて工作をしました。
2年前の「絵本がどのように作られるか」の自由研究のときは、自分で絵本を創ってみました。(なかなか時間がかかって大変でしたが、後日、文芸社のえほん大賞コンテストへ応募しました。落選でしたが、これはこれで良い機会に^^)
調べた結果分かったことを書いていきます。
「仮説と比べてどうだったか」という視点で書くのもいいですね。
工作をする場合は、作った作品の説明や工夫したところを文章で書くとよいかと思います。
文字や絵で表現するだけでなく、写真を貼ったり、動画にしてQRコードをつけたりする方法もあります。
おそらく子どもからしたら「まとめって何書くの?」となると思うので、我が家では「調べてみて(作ってみて)どうだった?」「どんなことに気付いた?」と問いかけながら、気づきや感想を「まとめ」として書いています。
新たな疑問や調べてみたいことがあれば、それも書いておくと、来年の自由研究のネタになりますよ♪
テーマ「ガチャガチャのしくみ」の取り組み記録
今年の夏休みはまず読書感想文に取り組んだので、自由研究をスタートしたのは8月頭でした。
「自由研究で、何か気になることを調べてみない?」と誘いつつ、「何か調べたいことはある?」と聞くと「ガチャガチャの中身がどうなっているか、知りたい!」との返事。
【私の脳内】ガチャガチャなら工作キット売ってるし、できそうだな…。
ということで、すぐにテーマ決定。「ガチャガチャのしくみ」について調べることになりました。
そしてすぐにAmazonで工作キットを注文。我が家が購入したのはコチラのキットです。
下書き用のレポート用紙を持ってきて、テーマ、調べたい理由を書いていきます。
長女が書いた理由は「持ち手を回すだけでおもちゃが出てくるのと、コインがどこへ行ったかふしぎだから」とのこと。
率直に思ったことを、そのまま書いてもらいました。
その後、仮説(予想)として、中身がどんな仕組みになっているのか絵で表現。
機械がどう動くかを表現するのはなかなか難しかったよう(汗)
「どうやったら伝わるかな」と一緒に考えつつも、レベルが高いモノを求めて負担にならないように気をつけながら進めます。
そして工作キットで実際に作ってみた後、結果として、予想と比べてどうだったかを書いてもらいました。
まとめの部分は、気づきや感想を。予想通りの結果だったらしく「嬉しかった!」と書いていました。
一応「作ってみて新しく気になったことや疑問に思ったことはある?」と聞いてみましたが、「ない!」と返ってきたので、これにて自由研究は終了。
その後、レポート用紙2ページに清書して、この夏の自由研究はトータルで5~6時間程度での取り組みとなりました。
今年の自由研究の振り返り
3年生になると、自分の考えや思いを文章で書くのがスムーズにできるようになっていて、思ったよりも短時間で取り組むことができました。
テーマも、取り組みやすそうなお題が出てきたので、その時点で私は肩の荷が下りた感覚になっていました笑
働きながらの夏休み、子どもの宿題の伴走にどこまで時間をかけるかバランスが難しいと改めて感じます。
本当は、もっと子ども主体で、子どもに考えさせながら進めたい気持ちがあります。
ですが、親のキャパオーバーで進めてしまうと、もし忍耐力が切れたとき、親も子どもも夏休みを楽しめなくなってしまうのではと思っています。
なので、進め方はこちらから提示しつつ、テーマ選定は子どもの思いを反映し、書く内容はあまり難しく考えずに子どもの率直な思いを書いてもらうように意識しながら、我が家では取り組んでいます。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
皆さんの自由研究の取り組みが、夏休みの思い出の1ページになりますように!