初めてのカリンバで21キーのカリンバを買おうと思っているんだけど、初心者がいきなり21キーを買っても大丈夫?
カリンバ初心者でも21キーカリンバを弾けるけど、デメリットがあるよ。
初カリンバで21キーカリンバを買った私の正直な感想を伝えるね。
別名「親指(サム)ピアノ」とも呼ばれ、オルゴールのような癒し系の音色が特徴の楽器「カリンバ」。
カリンバには、キーの数やボディーの形・材質によってたくさんの種類があり、初心者が1台目のカリンバを買うときには悩んでしまうかもしれません。
キーの数でいうと、17キーのカリンバが最もメジャーで一番使われており、
ほかに21キーのカリンバと34キーのカリンバが多く使われています。
キーの数が多いほど奏でられる音が増えるので、曲のバリエーションが増えるのが魅力。
この記事では、カリンバ初心者が最初のカリンバとして21キーのカリンバを買っても大丈夫かな?というお悩みに、お答えしていきます。
34キーカリンバについても少し触れていますので、比較する際の参考になれば幸いです。
21キーカリンバと17キーカリンバの違い
一番多く使われている17キーカリンバの最低音は「ド」。
21キーカリンバは、その「ド」より低い音の「ファ・ソ・ラ・シ」の4つのキーが増えます。
21キーカリンバは、17キーよりも低い音が4つ増えて、音域が広がるのが特徴です。
21キーカリンバのメリット
21キーのカリンバのメリットは、音域が広がることにより弾ける曲が増えたり、アレンジの幅が広がったりすることです。
17キーのカリンバは2オクターブ+2音しか鳴らすことができません。
現代の歌謡曲は低い音から高い音まで出てくる、音域の広い曲が多いです。
YOASOBIの『アイドル』とか、すごく高い声で歌っていますよね。あんなふうにキレイな声でうたってみたいな~
また、もともとピアノや他の楽器で弾かれているようなクラシック音楽を演奏する場合も、17キーでは音が足りないということがあります。
21キーと17キーはたった4つの音の差ですが、この差により曲のバリエーションがグッと増えるのです。
・音が増えることで、弾ける曲が増え、アレンジの幅が広がる。
21キーカリンバのデメリット
21キーカリンバの一番のデメリットは、17キーカリンバ用の楽譜では弾けない部分が出てくることです。
世に出ている楽譜のほとんどが17キーカリンバ用の楽譜です。
上の画像のように、17キーカリンバの真ん中にある「ド」の音は、左右どちらの親指でも弾くことができます。
大前提として、カリンバは親指のみで弾くので、
・右側の隣り合っていない2つの音を同時に鳴らすこと
・左側の隣り合っていない2つの音を同時に鳴らすこと
ができません。
(隣り合っている音は同時に弾くことが可能です=スライド奏法)
「真ん中のド」を弾くとき、
・右親指で右側の別の音を同時に弾くなら、左親指で「ド」を
・左親指で左側の別の音を同時に弾くなら、右親指で「ド」を
弾くことになるわけです。
21キーカリンバだと、「17キーの真ん中のド」が右側にあるので、右親指でしか弾けません。
ですので、楽譜上で「ド」と同時に右側のほかの音を鳴らす部分が出てくると、その部分だけ楽譜通りに弾けないのです。
ただし、このようなケースはそう多くはありません。
1曲の中で弾けない音が数回出てくるかどうかという程度。
21キーで弾いても支障がない曲も多いです。
「わずかに弾けない音があっても気にならない」
「自分でアレンジできるから大丈夫」
という方にとっては、デメリットにはならないでしょう。
その他の21キーカリンバのデメリットは、
キーの数が増える分、ボディー(木材の部分)が大きくなり、重くなることです。
17キーのDUALカリンバ持つとこんな感じです。
17キーDUALのサイズは横幅11.5cm~13cm(手で持つあたりは12.3㎝)、縦18.5㎝、ボディーの厚み1.3㎝~2cm。
私の手は女性の中でもかなり小さめです。(自分より小さい人は見たことがないです)
参考までに、ほかに使っている17キーのスミヤカカリンバは横幅10.5cm~12cm、縦17㎝、ボディーの厚み2cm。もうひとまわり小さいです。
こちらが、21キーDUALカリンバを持ったところの画像です。
21キーDUALのサイズは横幅13.7㎝、縦18.5㎝、ボディーの厚み2cm。
横幅1.5㎝程度の差ですが、真ん中の音を弾く時の届きやすさは変わってきます。
私は手が小さいので届きにくさを感じますが、届かないことはありません。
手が大きい方は気にしなくても大丈夫でしょう。
重さは以下のとおり。材質や個体により差があります。
・17キーDUAL 414g
・17キースミヤカ 258g
・21キーDUAL 453g
カリンバは手に持ったまま演奏するので、重さがあると手首の負担になります。
私の感覚ですが、500g程度ではそこまで負担感はありません。
後述の34キーカリンバになるとたいへん重たいので、長時間の演奏はしんどいと感じます。
・楽譜通りに弾けない部分が出てくることがある。
・ボディーが大きいので手が小さいと弾きづらさがある。
・17キーカリンバよりも重い。
34キーカリンバについて
34キーのカリンバは、17キーのカリンバと比較してキーの数が倍になり、キー配置が2段になります。
弾ける音域について、21キーカリンバと同じ音域(低いファから高音のミ)と併せて、半音(ピアノの黒い鍵盤の音)を弾くことができます。
ただし、すべての半音があるわけではありません。
どの半音が欠けているかはメーカーにより異なっています。
34キーに限らずですが、欠けている音はチューニングを変えることで鳴らせるケースがほとんどです(詳しい説明は省略します)。
重さはなんと724g!
ズッシリしています。
34キースミヤカカリンバのサイズは横幅13㎝、縦18㎝、ボディーの厚み2.3cm。
サイズは17キーとたいして変わりませんが、重いので長時間弾くときは、手首の負担にならないよう対策が必要かもしれません。
ちなみに、34キーカリンバの下段のキーは、17キーカリンバと同じ配列です。
34キーの下段だけを使って、17キーカリンバ用の楽譜を楽譜通りに演奏することができます。
21キーカリンバはどんな人にオススメ?
音域の広さが魅力の21キーカリンバ。
ですが、世の中でメジャーなのは17キーのカリンバ。
初心者でも21キーのカリンバを弾けるのか気になっている方がいらっしゃるかもしれません。
21キーカリンバをオススメするのは、このような方です。
・音楽経験があり、耳コピで曲を演奏できる人。
・和音やコードを知っていて、自分で伴奏のアレンジができる人。
・楽譜通りに弾けない部分が多少あっても気にせず、カリンバの低音の響きを楽しみたい人。
逆に、21キーよりも先に17キーの購入をオススメしたいのは、このような方。
・音楽未経験で楽譜を見て演奏する人。
・「(17キー用の)楽譜通りに弾きたい」という曲がある人。
私が初カリンバとして21キーを買った理由
私が一番最初に21キーのカリンバに手を出した理由は、「低音が好きだから」という理由でした。
(長年の趣味の吹奏楽で低音楽器を担当しています)
私はピアノと管楽器の経験があったので、最初のうちは耳コピで曲を演奏していました。
1か月ほどして、17キーのカリンバが欲しくなり、カリンバYouTuberのmisaさんの楽譜と併せて購入しています。
そして、しばらく17キーのカリンバで楽譜を見ながら演奏を楽しんでいました。
21キーカリンバ→17キーカリンバの順で購入して思うことは、
楽譜通りに演奏する経験によって、自分で耳コピしたときのアレンジの幅が広がるということです。
21キーカリンバでいきなり耳コピで演奏しはじめたときは、和音アレンジが単調になっていましたが、
楽譜で数曲弾いてみたことで、
「こんな和音が出せるんだな」
「こんな弾き方があるんだな」
ということを知り、耳コピで弾くときにアレンジを付けやすくなりました。
17キーカリンバを使っていると、「もう少し低い音が欲しい」という場面はやはり出てきます。
そんなときに21キーカリンバがあると、アレンジの幅が広がって楽しいと実感しています。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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