サラリーマンをやっていると、定期的に異動を命じられていろいろな部署を経験できますが、どれも中途半端で強みと言えるものがなく、このままでいいのかモヤモヤしています。
このように「自分には強みがなくて不安を感じている」というワーママへ。
私も若い頃は、「手に職を付ければよかった」と何度考えたことか…
人に言えるような強みはないけど、広く浅くいろいろと取り組める自分のことを「器用貧乏」と自己卑下的に思うこともありました。
でも、あなたが歩んできたキャリア・積み上げた経験は、あなただけのもの。まったく同じ人はいないのではないでしょうか。
だから、自分の強みや得意は必ず見つかるはず。自分の経験と向き合う時間をつくってみませんか。
本当に強みはない?今一度振り返ってみよう
人は、案外自分が「できること」には気づきにくいものです。
○これまで特に力を入れて取り組んだ業務はどんな内容でしたか?どんなふうに取り組みましたか?なぜ力を入れて取り組むことができたのですか?
○仕事で、最も人から感謝された出来事は何ですか?感謝されてどんな気持ちになりましたか?どんな言葉や結果が、自分の気持ちをどう動かしたのか、具体的に考えてみましょう。
○自分が一番楽しく取り組めていた業務は何ですか?それはなぜですか?業務を細分化して、どの部分に楽しさを感じていたのか考えてみてくださいね。
ぜひ、これまでの経験から振り返ってみてください。
そして、当たり前にやっていることほど自分では気づけなかったりするので、誰かに自分の強みを聞いてみるのもオススメですよ。
「自分のことを身近の人に聞くのはちょっと恥ずかしい」という場合は、キャリアコンサルタントに相談するという手もあります。
経験が広がると、あなただけの視点がもてる
会社がジョブローテーションによって人を異動させるのは、「多岐にわたる業務経験を通じて多角的な視点を養う」という目的があります。
経理経験のある人事社員、現場経験が多い経営企画社員など…
複数の経験を組み合わせることで、「その道一筋」の人とは違うものの見方ができるようになります。
経験が増えるほどに、その視点は「自分だけ」の唯一無二の視点になっていきます。
得意なことを3つ掛け合わせると唯一無二になれる
この話は聞いたことがある方も多いのではないかと思います。
1つの分野で突出していなくてても、
100人に1人が得意だというものを3つ持っていれば、
掛け合わせると100×100×100で100万分の1の存在になれるという話。
自分の過去の経験を単独で見るのではなく、組み合わせて活かすことができないか、考えてみてはいかがでしょうか。
仕事内容ではなく「仕事の進め方」に焦点を当ててみよう
強みを考えるとき、「何が」できるかという観点で考えがちですが、
「どのように」できるか
という仕事の進め方にも焦点を当ててみてください。
例えば…
○関係者のスケジュールを踏まえて、計画的に段取りできる(これ、当たり前にできる人もいれば、超苦手な人もいるんです)
○分かりやすく伝えることができる(説明の仕方や、資料の作り方を褒めてもらったことはありませんか?)
○しっかり確認をして、ミスなく作業できる(細かいことが気になってしまう心配性さんへ。ミスがないよう確認できるって強みですよ)
仕事の進め方に、自分の「得意」がないか探してみてくださいね。
ゼネラリストはキャリア迷子になりがち
いろいろな方の相談にのっていて思うのですが、なんでも器用にこなせるゼネラリスト(幅広い知識をもち、さまざまなことに対応できる人)ほど、自分の強みを見出せずにキャリア迷子な人が多い印象があります。
数年前までの私も、日々の業務は何となくこなせていましたが、「自分には何もない」という思いから将来に対して漠然とした不安を抱いていました。
でもキャリアの歩み方は人それぞれ、積んできた経験も違うので、ほかの人にはない、あなたの強みが必ずあります。
そもそも、「幅広く知ってる」ってスゴイことだと思うんです。
職場の周りの人を見てみてください。
・専門のことは何でも知っている人(ただし、専門外のことは分からない)
・幅広く知っていて、質問すれば、問い合わせ先を教えてくれそうな人
どちらもめちゃめちゃ頼りになりませんか?
いろんな角度からこれまでの業務経験を振り返り、自分の強みを見つけていってくださいね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。