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天文台を独り占め!鳥取市さじアストロパーク「星のコテージ」に宿泊

2022年10月下旬、鳥取県にある「さじアストロパーク」とそこの宿泊施設「星のコテージ」に行ってきました。

星のコテージには本格的な天文台があり、一晩中、好きな時間に好きなだけ天体観測をすることができます。

我が家が訪れた日は、一日中曇っていて星が少し見えづらかったですが、天文台で夜空を眺めながらすごす時間は、とても贅沢に感じられました

小さい子連れだと、観光地を見てまわるよりも、アクティビティがある宿泊施設に行くほうが楽でありがたい!

とても良い思い出をつくることができたので、ご紹介いたします。

目次

さじアストロパークについて

「鳥取市さじアストロパーク」は、鳥取市佐治町にある天文台で、施設内には各種展示とプラネタリウムと売店があります。

川沿いの小さな町から少し山を登ったところにあり、明かりが少ないので星がよく見える立地です。
(鳥取県には「星取県」という愛称があります☆)

夜間には敷地内に(コテージ宿泊以外で)、星を見に来る方もいるのだとか。

売店には、天体観測グッズや天体関連の書籍のほか、宇宙食も取り扱っています。

ぎょんちゃん

宇宙食のお土産、高いんだけどついつい買ってしまうんだよな

プラネタリウム

プラネタリウム上映は、平日は10:30~、14:00~、16:00~の3回、土日祝は10:30~、12:30~、14:00~、16:00~の4回上映されています。

上映時間は45分で、前半は専門スタッフさんによる「今夜の星空生解説」、後半は星空や宇宙関連の番組です。

私が見た時の番組は、「スペースコロニー」というお話で、これがとても面白かったです。

スペースコロニーとは、宇宙空間につくられる人工の居住地のこと。
地球からの移住というと「惑星移住」しか知りませんでしたが、宇宙空間に巨大な都市をつくって数万人を移住させるという構想があるそうです。

「スペースコロニー」は、内容が小さい子どもには難しく、中高生以上向けかなという印象。

小学1年の子どもはつまらなさそうにしていましたが、私はかなり前のめりで観ていました^^

番組の内容は、3~4か月ごとに変わるみたいです。

天体観察会

さじアストロパークには、「キラット望遠鏡」という103cm口径の大型望遠鏡があり、晴れた日の夜に天体観察会が開催されています。

とっても大きい望遠鏡です!

時間は20:00~(日によっては21:00~の回もある)で、予約制の日もあるので、観察会に参加予定の方は事前に予約の要否を確認しておきましょう。

時間は約45分ほどで、その時期に見える惑星や星を、スタッフさんの解説付きで見ることができます

我が家が訪れたときは、木星・土星・ベガ(おりひめ星)、アルタイル(彦星)、二重星というラインナップ。

天候が曇りだったので、途中星が隠れてしまうこともありましたが、無事観察することができました。

木星は目をこらすと縞模様を見ることができ土星は輪っかがくっきりと見えて、本当に貴重な体験。

図鑑などで見る惑星の姿を実際に目で見ることができると、とてもわくわくしますよ☆

星のコテージについて

さじアストロパークの敷地内に、それぞれに天文台を備えているコテージが4棟あります。

4つのコテージにはすべて違う種類の望遠鏡があり、それぞれ特徴が異なります。

また、部屋数と定員も異なるので、利用人数と使いたい望遠鏡により、どのコテージに泊まるかを決めます。

予約は電話予約のみで、空き状況はホームページにて確認することができます。

コテージは4棟のみなので、週末の予約は早めにしましょう。
我が家は8月上旬に予約状況を確認しましたが、週末は10月中旬まで埋まっていました。

※さじアストロパーク敷地内に、「コスモスの館」というペンションがあり、食事の提供もされていたそうなのですが、2022年10月現在は利用できなくなっています。そのため、食事は各自用意する必要があります。

※さじアストロパーク周辺にはスーパーがありません。必要な食材等は、地元か道中でしっかりそろえてから向かいましょう。

コテージの設備

いずれのコテージも、1階部分は和風民家のような造りで、居間と複数の寝室、お風呂、トイレがあります。

星のコテージ(アストラエア観測所)の外観
ゆったりすごせるリビング
キッチンも一般家庭のような造りで使いやすいです

空調設備が整っており冷蔵庫・電子レンジ・コンロ・ポット・炊飯器・テレビといった家電も置いてあります。

その他、調理器具や洗剤・石鹸等もおいてあります。詳しくはホームページに記載してあるので、確認し、必要なものは持参しましょう。

タオルは持参する必要があるのですが、手洗い場(流し台)がトイレ・脱衣所・キッチンの3か所にあるため、フェイスタオルを多めに持っていくことをおすすめします。

ゴミ箱は分別用に複数個設置してあり、ゴミ袋がつけてあります。ゴミは翌日に近くの収集所までもっていきます。

家族5人で利用しましたが、十分な広さがあり、キレイに清掃してあったため、気持ちよくゆったりと過ごすことができました。(実家に帰ってきたような安心感がありました。笑)

コテージ内には階段があるので、小さい子どもがいる場合には注意が必要です。

階段を上って、2階にあがると天体観測所があります。

アストラエア観測所(コテージ天文台)

我が家は、4種類ある望遠鏡(観測所)のうち、初心者向けとホームページに書いてあった「アストラエア観測所」があるコテージに宿泊しました。

観測所は天井がドーム型になっており、リモコンによりドームのスリットを開閉したり、スリットの方向を変えることができるという、本格的な造りです。

部屋の中心には望遠鏡、壁際にはパソコンがおいてあり、パソコン操作により望遠鏡を操作して観測します。

小1長女が木星を観測しているところ。上方の白い点が木星(見えるかな…)

コテージにチェックインした後、スタッフさんがコテージに来てくださり、天文台の使用方法をレクチャーしてもらえます。

実物を触りながらレクチャーしていただけるのと、写真付きのわかりやすい説明書が設置してあるので、使用方法に困ることはありませんでした。

アストラエア観測所には「天体の自動導入」というシステムが取り入れられています。
望遠鏡とパソコンがつながっていて、パソコンのアプリに星図が表示されており、星図から見たい星を選ぶと、自動的に望遠鏡がその星のほうを向くというシステムです。
あとは、望遠鏡の向きに合わせてドームのスリットの方向をざっくりと合わせ、ファインダーをのぞいて望遠鏡の向きを微調整するだけ。
私は望遠鏡を扱うのが初めてでしたが、無問題でした。

天体観察会の時よりも雲が厚く、なかなか思うように観測できませんでしたが、木星と火星といくつかの星を見ることができました。

子どもは途中で寝室に行ってしまいましたが、持参したブランケットにくるまって、一人で星を眺める時間は贅沢だな~としみじみ感じました。

スリットを開けると外気に触れるので、夏以外は寒さ対策が必要です。じっとしているので、足元を隠せるブランケットを持ってきてもいいかも。

ぎょんちゃん

ブランケットや寝袋にくるまって、あったかい飲み物を飲みながら観測したら、きっと幸せ・・・

カメラを持っている人は、のぞき口にカメラを固定して写真を撮ることができます。

我が家はカメラがなかったのですが、夕方のお月様はスマホでも撮影することができました。(夜の天体は、私のスマホではうまく撮影できなかった…)

私のスマホ(iPhone8)で撮影したお月様。クレーターが見えます!

小さい子連れで観測所を使用する場合の注意点

我が家は、小1と4歳児と一緒にアストラエア観測所で天体観測をしましたが、子どもが小さい場合に注意したい点があったので、記載しておきます。

・天文台にはレンズをのぞくために脚立がおいてあります。脚立を壁際に置いてしまうと、子どもがスリットから地面に落下してしまう可能性があります。スリットの位置はそこまで高くないので、脚立がなくても、スリットから身を乗り出さないように注意が必要です。

・天文台へ向かう階段の最上部にはフタが付いています。(イメージとしては、天文台の床に床下収納のフタのようなものがあり、フタをあけると下に降りる階段がある)観測中は、誤って階段に転落しないよう、フタを閉めなければなりません。このフタが結構重いので、子どもが触ってしまうとケガをする可能性があります。天文台には小さい子どもだけで出入りさせないようにしましょう

・また、子連れは関係ありませんが、雨の日はスリットをあけられないので、観測ができません。

我が家の旅程【参考】

コテージのチェックインは16:00~18:00となっていますが、16:00からのプラネタリウムを見たかったので、15:45に到着してプラネタリウムへ向かいました。

プラネタリウム終了後、17:00頃に受付にてチェックイン。チェックインで施設の説明を受け、宿泊料金を支払います。(現金のみ)

チェックインが終わったらコテージに荷物を搬入。駐車場からコテージ(アストラエア観測所)までは100mくらい離れていて、台車を借りることができます。

搬入し終えたぐらいでスタッフさんから内線で連絡があり、スタッフさんがコテージに来られ、観測方法をレクチャーしていただきました。(20分~30分)

その後、夕食はすきやきの予定だったので、準備をして夕食。食べ始めた時点で、時間は18:45頃。

20:00の天体観察会に参加予定だったので、19:45にはアストロパークの受付に向かいました。

観察会が終わってコテージに戻ったのが21:00。

そこからお風呂に入り、22:00頃からアストラエア観測所にて観測を始めました。

雲が厚くてなかなか星が見えず、お目当ての土星も見えなくなってしまったので、24:00に観測を終え、就寝しました。(子どもは22:30には脱落)

翌朝は7:00に起床して、朝食とお片付けをし、9:30にゴミ捨て・チェックアウトしました。(チェックアウトは10:00まで)

我が家はレクチャーを受けるのも夕食を作るのも私だったので、思ったよりもバタバタしてしまい、コテージの天文台を使い始めるのが22:00頃になってしまいました…。

そのため、子どもたちは眠くてゆっくり観測できなかったですし、アストロパーク内の展示を見る時間も十分にとれなかったなと反省。

14:00からのプラネタリウムに間に合うように到着するか、翌朝のチェックアウト後にプラネタリウムの予定にしていたら、16:00にはコテージにチェックインして、天体観察会前にもコテージで天体観測ができ、展示をゆっくり見る時間もとれたかなと思います。

おわりに

一晩中曇りの予定で、正直キャンセルしようか迷っていましたが、雨の確率が低かったのと、一晩あればどこかで星が見れるかなと期待して行きました。

満点の星空は見えなかったですが、雲の隙間からときどき観測でき、木星と土星を実際に見ることができたので、行って良かったと心から思いました。

プラネタリウムも面白かったし、コテージが快適だったので、星が見れなかったとしてもそれなりに満足感があったと思います。(雨で観測所が使用できない場合は宿泊料が減額される)

子どもたちにとっても良い思い出になったようです。

予約をしても当日の天候に左右されることを考えると、来年からは年に1回は予約して星のコテージに泊まろうかなと考えています。

読んでいただき、ありがとうございました^^

鳥取市さじアストロパークの情報は以下をご参照ください。(2022年10月時点)

▶住所:鳥取県鳥取市佐治町高山1071-1
▶電話:0858-89-1011
▶ホームページ:さじアストロパーク トップページ|鳥取市 (tottori.lg.jp)
▶開館時間
10:00~17:15
(4~10月の金・土曜日は22:00まで、11~3月の土曜日は21:00まで)
▶休館日:月曜日・祝日の翌日・第3火曜日・12月29日~1月1日(11~3月は毎週火曜日も休館)
▶入館料:一般(高校生以上)300円/中学生以下無料
▶プラネタリウム・天体観察会料金:一般(高校生以上)300円/小中学生200円
▶星のコテージ宿泊費:25700~34900円(参考:我が家はアストラエア観測所 5人宿泊で30300円)

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